【新曲&ライブレポ】崎山蒼志、フジ連続ドラマ主題歌含む2曲入り配信シングルリリース!

昨年の鮮烈な登場以来常に注目を集め続けるSSW、崎山蒼志のニュース、そして柴那典氏によるライブレポートが届きました!

【NEWS】

フジテレビ連続ドラマ書き下ろし主題歌「泡みたく輝いて」、「明治R-1」CM楽曲「烈走」と共に配信スタート!

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

崎山蒼志(さきやまそうし)が、3/18(月)から5夜連続で放送されるフジテレビの連続ドラマ「平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」の主題歌を担当することが決定。このドラマは、昨年3月、メーンキャスト(岡山天音、松本穂香、片山友希ほか)、脚本、監督、音楽、カメラマン、照明、美術、プロデューサーが“平成生まれ”という、他に類を見ない布陣での作品を2週にわたり放送し、大きな反響を呼んだドラマ「平成物語」の第二弾。主演を務めるのは、連続ドラマ初主演となる山崎紘菜、共演は笠松将、清水くるみと注目の若手俳優が集結。監督は、崎山蒼志「国」のミュージックビデオの監督を務めた、松本花奈が務めている。「平成」という時代が表現された平成世代の制作陣による作品とがっぷり四つに組み合って制作された主題歌楽曲「泡みたく輝いて」がふんだんに使われた特報も公開!

この配信シングルには、「明治プロビオヨーグルトR-1」の強さひきだすプロジェクトの一環として制作された全国高校サッカー選手権大会応援CM『あきらめなかった先にある、未来へ。』に、自身が書き下ろし歌唱した「明治プロビオヨーグルトR-1」CM楽曲「烈走」のフルバージョンも収録。「烈走」は、全国高校サッカー選手権大会の全出場選手が悔いを残すことなく持てる力を出し切ることを願って作られたCMのストーリーを元に、大会出場者と同世代の崎山が書き下ろした、疾走感のあるエモーショナルなナンバー。CM映像を観た視聴者から音源化が望まれていた楽曲です。

 


【LIVE REPORT】

崎山蒼志ライブレポート 2019年2月11日 浅草5656会館 16:00開演

Text by 柴那典

 

最初のギターの一音を鳴らした瞬間に、その場の空気をガラリと塗り替えてしまう。ステージに立つ佇まいにはまだあどけなさも残るのに、歌声を放ったその瞬間に、揺るぎない存在感を感じさせてしまう。たぶん、その場にいた沢山の人が「とてつもない才能に出会ってしまった」と実感したと思う。

 

崎山蒼志による初の単独ツアーは、そういう場所だった。

 

昨年12月5日に1stアルバム『いつかみた国』をリリースし、2月9日から初の単独ツアー「国と群れ」を開催した彼。2月11日に行われた浅草・雷5656会館で行われた公演に訪れた。

 

「静岡県浜松市から来ました崎山蒼志と言います、よろしくお願いします」

 

サディスティック・ミカ・バンドの「よろしくどうぞ」をSEにステージに登場し、まずはごく普通の挨拶。そしてオベーションのギターを抱え1曲目に「旅の中で」。そこからの数秒間であっという間にオーディエンスを惹き込んでいた。続く「ソフト」へと、切れ味鋭くパーカッシヴなカッティング、巧みなコード感の演奏を披露していく。

 

 

昨年5月にAbemaTVの番組『日村がゆく』をきっかけに世に“発見”され、SNSを中心に大きな反響を巻き起こしてきた彼。現役高校生シンガーソングライターという話題性もさることながら、彼の凄さはまず、圧倒的なギタープレイの巧みさにある。畳み掛けるようなスピード感の曲調でありながら、一つ一つの音の粒が立っている。声もいい。正直に言うと、音程は少し不安定なところがある。でも、それ以上に、声を震わせたり捻らせたりして言葉と旋律から詩情を伝える歌の表現力を感じさせてくれる。曲の自由度の高さも相当なもので、たとえば「形のない乗り物で」などの曲には、目まぐるしく変わっていくテンポやリズムをどんどん乗りこなし自在に展開していくような興奮がある。

 

 

基本的にはギター1本の弾き語りのスタイルによるステージ。しかし中盤では新たなスタイルへの挑戦も見せてくれた。『いつかみた国』にも収録された、ガレージバンドを使い本人が全ての打ち込みを担当したという「龍の子」と、音源としては未発表のやはり打ち込みによる新曲を披露。タブレットを操作し、ギターを置いて歌う。音色自体にはローファイなところもある。けれど、鳴らしているリズムや構成には目を見張るものがある。頭の中に壮大な音世界があって、その氷山の一角としていろんなものが零れ落ちるように音楽の形になっているような感じがある。

 

さらに中盤では薬師丸ひろ子「woman〜Wの悲劇」のカバーも歌った。これも素晴らしかった。名曲を完全に自分のスタイルで咀嚼している感じだった。

 

 

MCでは浅草寺にお参りにいった話、コンビニで買ったスパゲッティにフォークがついていなくてホテルに戻って手で食べた話など、他愛もないトークを、若干たどたどしい口調で繰り広げていた彼。その時の微笑ましい風情とのギャップも、とても印象的だった。

 

曲名通りかなり激しく叩きつけるようなフレーズ「烈走」に、言葉の一つ一つが情景を浮かび上がらせる「夏至」など、すでに確立された彼の作風を刻み込んだ曲群を続け、本編ラストはスケールの大きな「国」。そしてアンコールではタイトル未定の新曲に加え、エネルギーを全て放出するような「鳥になり海を渡る」。ステージを降りた後も、息を呑むように見入っていたオーディエンスからの大きな拍手と喝采はしばらく止まなかった。

 

 

5月には大型フェス「VIVA LA ROCK」への出演、そして地元浜松での初のホールライブ「崎山蒼志 LIVE 2019 とおとうみの国」が決まっている。

 

崎山蒼志は、いまだ得体のしれない、けれど間違いなく新鮮な驚きを感じさせてくれる才能の持ち主だ。でも、声を大にして言いたいのは、凄まじいポテンシャルではあるけれど、きっと彼の音楽はこれが完成形ではないだろう、ということ。膨らむ彼自身の興味と刺激をもとに、どんどんその音世界は変わっていくだろう。そのことも、すごく楽しみだ。

 

【崎山蒼志 配信楽曲一覧】


 

【「平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」放送日時】

5夜連続ドラマ

3月18日(月)25時5分~25時45分 
3月19日(火)24時35分~25時5分
3月20日(水)24時35分~25時5分
3月21日(木)24時35分~25時5分
3月22日(金)25時5分~25時35分 

※変更の可能性あり。

ドラマについての詳細はこちら → 公式HP: https://www.fujitv.co.jp/heisei-story/

 

【崎山蒼志 LIVE 2019 とおとうみの国】

2019年5月6日(月・祝) 静岡 浜松市浜北文化センター大ホール 16:15開場 / 17:00開演

チケット一般発売  3/9(土)~

詳細はこちら → http://www.sma-ticket.jp/artist/sakiyamasoushi

 

【プロフィール】

崎山蒼志(さきやま そうし)

2002年生まれ静岡県浜松市在住。
母親が聞いていたバンドの影響もあり、4歳でギターを弾き、小6で作曲を始める。
2018年5月9日にAbemaTV「日村がゆく」の高校生フォークソングGPに出演、
独自の世界観が広がる歌詞と楽曲、また15歳とは思えないギタープレイでまたたく間にSNSで話題になる。
2018年7月18日に「夏至」と「五月雨」を急きょ配信リリース。
リリック・ビデオは公開3週間で100万回再生を越え、Spotifyのバイラル・チャートでも1位に輝いた。
その2ヶ月後に新曲「神経」の追加配信、また前述3曲を収録したCDシングルをライヴ会場、オンラインストアにて販売開始。12月5日に自身初のアルバム「いつかみた国」をリリース、合わせて地元浜松を含む全国5公演の単独ツアーを2019年2月に開催。全公演ソールドアウト。5月6日に地元浜松にて、初のホールワンマンライブを行う。ある朝、起きたらtwitterのフォロワー数が5,000人以上増えていて、スマホの故障を疑った普通の高校1年生。